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【2024年度版】本格志向の結婚式ができる歴史的文化財・建築物まとめ
「今まで参加した結婚式とは、ちょっとだけ違う、何か自分たちらしさのある結婚式にしたい」
結婚式に何度か参加したことのある新郎新婦さまから、こんな声を聴くことがあります。
「今まで参列した会場はどこも素敵だけれど、どこか仰々しいというか、つくりもののような…」
そのような想いを持ったカップルに共通するのが“本格志向である”という点。
今回そんな目の肥えたおふたりに是非おすすめしたいのが、歴史的文化財や建築物でのウェディング。
重厚感のあるクラシカルな洋館や、手入れの整った庭園をもつ歴史ある日本家屋など、国や市が指定した重要な文化財建築でのウエディングは、身が引き締まると同時に、どこか温かみを感じるものです。
今回はその会場自身が持つ魅力と、文化財ウェディングならではの利点、そして関東で文化財を使ったウェディングが出来る会場をいくつかご紹介してまいります。
本格志向の結婚式をするなら文化財で
結婚式に対するニーズが変化している今、実際にこんな希望を多くお聞きします。
「せわしないスケジュールや、他のゲストが沢山いる空間ではなく、自分達の家に招いたようなアットホームな時間を過ごしてほしい」
「余興などでわいわい盛り上がるよりも、ゲストにはゆったりと会話や食事を楽しんでほしい」
「数多くの結婚式に出席している中で、あまり会場はかぶりたくない」
「ゲストが会場に到着してから帰るまで、自分たちらしさを随所に感じてもらいたい」
「色んな人の結婚式のために作られた会場ではなく、歴史あるところで式を挙げたい」
こんな希望を全て叶えてくれるのが文化財ウェディングです。
文化財ってそもそもどんな場所?
そもそも文化財とは
『登録有形文化財(建造物)の登録基準は、「建設後50年を経過している」もので、かつ「国土の歴史的景観に寄与している」「造形の規範となっている」「再現することが容易でない」の三つの条件のうち、いずれかに当てはまるもの』
〔出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)〕
とあるように、長い歴史の中で、その時代の人や文化と密接に関わり合うなかでうまれた、未来に残していくべき国の財産です。
国や市が指定した文化財建築に、実際に入ったり触れることの出来る機会はそうそうないもの。結婚式などの特別な日以外は、一般公開していない会場もあります。
長い歴史を経た存在だからこそ、両親はもちろん、さらに前の世代から馴染みのある場合も。
そんな会場で挙げるのなら、文化財の由来をゲストに紹介したり、お待合の時間に簡単に館内ツアーをするのもおすすめの過ごし方。
その建物で実際に過ごした人々や、その場所を愛した人々の思いに見守られるような時間を過ごすことができるでしょう。
文化財ウェディングのメリット
文化財ウェディングはその建物が〝永遠になくならない場所”であるという点そのものが最大の特徴です。
その世代のニーズに合わせて変化していくウェディング業界では、会場の建て替えや取り壊しはさほど珍しいことではありません。
大切な人々に祝福され、おふたりのスタート地点として選ばれたその場所が、将来全く別の建物や道路などになってしまうのはとても寂しいものです。
時代を重ねてこれからもそのまま大切にされていく場所が、おふたりにとっての想い出の場所になるということは、それ自体が素晴らしいことではないでしょうか。
まして文化財に選ばれているような建築物ですから、ロケーションの良さや、建物自体の素晴らしさは言うまでもありません。
会場でのお写真は、ひとつひとつのシーンが建造物自体の持つ素晴らしさがよりおふたりを引立てます。クラシカルな書斎、重厚な赤絨毯の大階段、庭園を見渡せる客間など、和装、洋装どちらをとっても他にはない一枚を残すことが出来るでしょう。
また一日貸切りで使うことができる会場であれば、専門式場やホテルのように、ゲスト同士が会場内ですれ違うこともなく、プライベートな時間を過ごすことが出来ます。
会場によっては、自分達の好きなように挙式や披露宴の時間配分を設定したり、部屋の使い方を変えられる場合も。ゲストの人数や年齢層によって最良の使い方をすることが出来るのです。
長い歴史を重ねた会場なら、他にはないただひとつの存在感に加えて、装飾から演出までふたりのこだわりとセンスを貫くことができます。
文化財ウェディングのデメリット
本来は結婚式をする会場ではない為、専門に作られた式場やゲストハウスなどと比べると劣る部分もいくつかあります。
例えば、その土地を残すために駅から遠い場合が多いことや、歴史ある建物の為、バリアフリーが充実していない場所もあるといった点です。その建物自体の劣化、事故を防ぐために水や火を用いるといった一部の演出に制限がある場合もあります。
ただ有名な文化財の場合であれば、建築物のすぐそばに公共のバス停がある場合も多く、また近年は観光客のことを考えて車いす昇降機等を用意してバリアフリー化している場所も少なくありません。
この点は会場によってそれぞれ異なるため確認が必要ですが、多くの場合はそれ以上の魅力を文化財建築自体に感じられることでしょう。
結婚式を専門に行うために建てられた会場の多くは、ゲストハウスが主流になった2000年代以降に建てられたもの。結婚式に特化している分、上記に挙げたようなデメリットが少ないことはいうまでもありませんが、不必要な部屋や装飾を省き、プールや西洋風ガーデンといった写真映えするスポットを加えるため、どこか似た雰囲気の会場であることが多いのが特徴です。
おふたりの結婚式における優先順位を踏まえて、是非さまざまな会場を検討してみてくださいね。
結婚式のできる関東の文化財建築7選
それではここからは、実際に結婚式を挙げることの出来る文化財建築を紹介していきましょう。
旧細川侯爵邸【東京都文京区】
村上春樹『ノルウェイの森』のモデルになった洋館
和敬塾本館(旧細川侯爵邸)は、細川家第16代細川護立侯により昭和11年(1936年)に建てられた、昭和初期の代表的華族邸宅。東京都指定有形文化財に指定されています。
当時の面影を色濃く残す英国チューダー様式の邸宅は、卍崩しやサラセン風のデザインなどが取り入れられています。
鬱蒼とした森に囲まれた広大な芝生の庭をもち、建物だけでなく庭園自体も東京都指定有形文化財になっています。
またサンルームや、有名建築家ウィリアム・モーリスのデザインしたサロンなど、歴史的価値が高く、趣のあるお部屋がたくさんあるため、映画やドラマ撮影ロケにも使われることが多いとか。
最近ですと、国内自動車メーカーのCMや、人気月9ドラマのロケ地になったことでも有名です。
建物は3階建て。一日一組限定貸切のため、その全てを自由に使うことが出来ます。
文化人や政府の要人も使用したという応接室を、ゲストのお待合室として利用したり、当時は舞踏会を行っていたというパーティールームを披露宴会場にしたりと、使い方は自由自在。
和の趣も残した洋館のため、和装でも和モダンな雰囲気となりおすすめです。
悠久の時を感じる格式高い空間で、都会の喧騒を忘れさせる非日常をゲストの皆様と体感ください。
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・一日一組限定貸切でプライベートウェディングがかなう
・3階建ての館内の使い方は自由自在。ゲストの人数や層に合わせて思い通りの演出が可能
・広大な芝生のガーデンが利用可能。ガーデン挙式、ウェルカムパーティやデザートブッフェなど、外国映画のワンシーンのような結婚式を
・暖炉のある書斎や、サンルーム、大階段など、撮影スポット多数
・洋風な外装に、内部は和室も含む造りの為、ドレスも和装もぴったり
小笠原伯爵邸【東京都新宿区】
樹齢500年のオリーブの木が見守る洋館
小笠原伯爵邸は旧小倉藩藩主の伯爵小笠原長幹の邸宅として1927年(昭和2年)に建てられたスパニッシュ様式の洋館。普段はスペイン料理レストランとして使われています。
樹齢500年のオリーブの木が見守るガーデンと、邸宅を貸切ることができ、プライベートな一日を過ごすことができます。
挙式は緑に囲まれたガーデンテントでの、開放感あふれるセレモニーが人気。
披露宴は、かつて伯爵の書斎と居間だったクラシカルな空間とガーデンを併せて利用。
ヨーロッパから集められた調度品が並ぶラウンジや、イスラム様式のシガールーム、伯爵が使っていた装飾的なテーブルが残る旧食堂など、写真撮影におすすめのスポットも多数あります。
歴史とオリジナリティ溢れる結婚式を希望するカップルにおすすめの結婚式場です。
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・ガーデンテントを用いたガーデンチャペルでの開放的な挙式が叶う
・結婚式には珍しいスペイン料理が食通ゲストに好評
・フォトジェニックなスポット多数!
三溪園「鶴翔閣」【神奈川県横浜市】
広大な日本庭園内にある純和風の歴史建築
三渓園とは、横浜にある数多くの文化財を有する広大な日本庭園。
それ自体も国指定名勝に選ばれています。その三溪園の中にあるのが、横浜市指定有形文化財に指定されている鶴翔閣(かくしょうかく)です。
上空から見た形があたかも鶴が飛翔している姿を思わせることから、“鶴翔閣(かくしょうかく)”と名づけられています。建物は楽室棟、茶の間棟、客間棟から構成されており、その広さはなんと290坪。
和の迎賓館とも呼ばれているこの建築物は、当時の構造や間取りを復元しつつ、大規模な日本間や広大な前庭をもち、横浜で和の結婚式をする最適な場所として、市のホームページでも紹介されています。
純和風とは言いながらも、木の温もりとガラス窓から差し込む暖かな光とシンプルな造りは、洋装にもぴったり。ここで結婚式を行うカップルのほとんどが、和装と洋装両方を楽しんでいます。
数ある部屋を、挙式や待合室といった目的に応じて自由に組み替えられる上、ふすまや障子も自由に入れ替えることが出来るので、少人数から大人数まで様々なニーズに対応可能。
靴を脱いで館内に入るスタイルは、日本古来の自宅結婚式を感じさせ、ゲストも新郎新婦の自宅に招かれたような気持ちでゆったりと過ごして頂くことができます。
またこの会場のもう一つの魅力がお料理です。文化財という格式ある場所にふさわしく、料亭「金田中」の結婚式用の特別和会席でゲストをおもてなしすることが出来ます。
金田中は、食材の旬を大切にし、日本の文化である「和食」の伝統を伝える『日本三大料亭』に数えられる老舗の料亭。
その時の一番おいしい旬、はしり、あと旬など季節感を何よりも大切にしています。
本物の和空間にゲストをお招きし、美しい日本庭園と日本三大料亭のお料理で、他にはない極上のおもてなしをしませんか。
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・築110余年の本物の「和」空間を、1日1組限定で貸し切り
・日本三大料亭「新ばし金田中」の本格和懐石料理が結婚式で味わえるのは、ここ鶴翔閣だけ
・中庭も自由に利用可能。ガーデン挙式や集合写真撮影、この会場ならではの和スイーツブッフェを行うことも
・文化財には珍しい、完全バリアフリー会場
・平屋建ての日本家屋のため、建物内の移動が少なく、神前式や人前式を館内で行うことが可能
・白と木目を基調とした造りは、白ドレスにもぴったり
ホテル雅叙園東京【東京都目黒区】
日本の挙式の伝統を未来へと繋ぐ老舗
昭和3年(1928)に創業した日本初の結婚式場・ホテル・レストランなどの複合施設。
“昭和の竜宮城”と呼ばれた姿は、令和の今でも鮮やかな姿を保っており、当時の一流芸術家に依頼したという天井絵や連作壁画の色鮮やかな装飾や、約2500点もの美術工芸品に自然と目を奪われます。
縁起の良い絢爛豪華な装飾美で埋め尽くされた館内は、まさに美と祝福の殿堂。
館内に現存する木造の6つの部屋と百段階段が有形文化財として登録されています。
自然美と芸術美が織り成す場所で、創業時から培われたおもてなしをゲストの皆さまへ届けましょう。
総合結婚式場ならではの3つのチャペルと、伝統が息づく神殿、多彩な披露宴会場をもっているため、様々な形のウェディングが叶います。
大小の披露宴会場とサロン、チャペル、ブライズルーム、ホテルなどの施設も完備しているため、遠方のゲストがいても安心ですね。
繊細な移築復元、再利用、保存によって蘇った華麗な世界で、和と洋が融合した新しいウェディングシーンを演出しましょう。
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・日本初の総合結婚式場として歴史が長く、親世代も安心できる
・レストランやホテルは、結婚式を挙げた後も気軽に訪れることが出来る
・宿泊施設を併設している為、遠方のゲストがいても安心
・アクセスが良い
インターナショナルハウス オブ ジャパン(国際文化会館)【東京都港区】
日本を代表する近代建築100選にも選出された近代建築
国際文化会館は戦後の国際文化交流の拠点として、1955年(昭和30年)に建てられた宿泊施設、レストラン、図書室などを併設した複合施設。
港区の名勝にも指定されている庭園は、桃山時代あるいは江戸初期の名残りを留めている近代庭園の傑作として知られています。
この日本庭園との調和を図ったモダンな建物は、日本建築の巨匠である前川國男、坂倉準三、吉村順三の三氏共同設計により竣工され、昭和モダニズム建築の代表として、有形文化財に指定されています。
一面ガラス張りの開放感あふれるバンケットルームでのパーティーや、東京タワーを望む庭園でのデザートビュッフェなど、上質な空間の中でゲストとともに幸せなひとときを楽しめます。
昭和モダニズムの香りただよう歴史ある建物と、都会の中とは思えない緑豊かな庭園が自慢の会場で特別な一日を過ごしましょう。
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・麻布十番駅から徒歩5分の好立地会場
・歴史的なクラシカルスタイルの建築は、ドレスをより引き立てます
・由緒ある日本庭園はもちろん和装もピッタリ
・挙式スタイルはキリスト教式、神前式、人前式お好みのものを
・2000坪のガーデンを自由に使用可能
赤坂プリンス クラシックハウス【東京都千代田区】
イギリスの伝統が息づくロマンチックな洋館
赤坂プリンスクラシックハウスは、2011年に閉館した赤坂プリンスホテルの旧館を修復移築しリニューアルオープンした複合施設。
1930年に完成した旧李王家邸を改装したクラシックな建物は、東京都の有形文化財にも指定されている格式ある洋館。
尖塔のアーチが特徴的なチューダー様式と呼ばれるスタイルで建てられ、いたるところにイギリスの伝統が息づいています。
ベージュと濃褐色の木材とのコントラストで高級感溢れる落ち着いた内装の洋館はまさに都会の中の隠れ家的存在です。
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・1955年から続いた老舗ホテルのホスピタリティを持つ
・レストランやバーを併設している為、記念日に立ち寄ることも
・文化財でありながらエレベーターやハンディキャップ化粧室などバリアフリー設備が整っている
自由学園明日館【東京都豊島区】
重要文化財認定の由緒正しき建物
自由学園明日館(みょうにちかん)は、1921年(大正10)、羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として使用されていた建築です。
帝国ホテルの設計も手掛けたというアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計され、現在は国の重要文化財にも登録されています。
明日館の顔ともいえる前庭を臨むホールの大きな窓は、木製の窓枠や桟を幾何学的に配してユニークな空間構成を実現しています。
建物全体の意匠を幾何学模様にまとめ、モダンの中にあたたかみのある会場です。
実際の結婚式は、かつては子供たちが学んだ講堂での挙式、当時の面影が残る食堂での披露宴、大きな窓が印象的なホールでのデザートブッフェなどが行えます。 木造作りの館はどこか懐かしく、ここにしかない個性的な雰囲気の空間です。
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・自然光が効果的に注ぎ込むよう設計された館内は、挙式も披露宴パーティも温もりあふれる印象に
・出身地の食材を使ったメニューやおふたりの思い出の一品などご希望に合わせたオリジナルメニュー作成も可能
・池袋駅から徒歩5分の好立地
いつでも帰ってこられる場所
歴史と共に長く愛され、都心の喧騒から離れた非日常の空間を感じられる文化財。
挙式後も、おふたりの記念日に訪れたり、いずれはお子様と一緒にお散歩をしたり、年を重ねてからも訪れようと約束する場所になるでしょう。
10年後も20年後も訪れる事の出来るこの場所でおふたりの誓いを立てませんか。
このコラムをご覧になって文化財ウェディングに興味を持ってくださった方は、是非一度見学にいらしてみてください!
今までに参列したゲストハウス以上の格式、空間を体感していただけることでしょう。
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永遠になくなることのない会場で結婚式をしませんか?
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