REPORTお客様の声

S様 T様
- 季節
- 春
- 人数
- 67名
- 会場
- 三渓園 鶴翔閣
- 挙式スタイル
- 人前式
CONCEPT
ふたりの想いが詰まった、特別な佳き日
歴史を纏う木造建築と、庭園を包む春の風。
木々の緑が濃さを増し、少し汗ばむほどの暖かさも、祝福の空気のように感じられる一日でした。
ふたりが選んだのは、横浜・三溪園の奥座敷「鶴翔閣」。
大切な人たちと過ごす一日一組限定の貸切ウェディングが行われました。






ふたりのこだわりが息づく、凛とした美しさ
佳き日を彩る装飾や小物、ひとつひとつに想いを込め、“自分たちらしい美しさ”を丁寧に形にしていきました。
装花には新緑と白を基調に、柔らかな光が映える季節のお花を。
鶴翔閣の木のぬくもりと美しく調和するシンプルながら、どこか凛とした雰囲気。
ゲストを迎える瞬間から、空間そのものにふたりのセンスが感じられました。







お支度 — “はじまり”もふたりらしく
ひとつひとつ身支度を整えていく時間は、ふたりのセンスと世界観を形にしていく大切なプロセス。
鏡越しに目が合うたび、ふっと笑ってしまう——そんな穏やかなお仕度でした。
緊張と高揚が少しずつ混ざり合う時間も、この特別な日を彩る大切なワンシーン。





お仕度が整った後は、鶴翔閣から庭園へ。
新緑がきらめく庭園をゆっくり歩きながら、光の角度ごとにシャッターを重ねていきます。
木漏れ日、池面に映る若葉、障子越しの柔らかな陰影——春から初夏へ移ろう“いま”だけの色を、ふたりの距離感のまま切り取って。



美しい緑におふたりの衣裳が映えて、どこで立ち止まっても絵になるのが三溪園の魅力。
ポーズを作り込み過ぎず、歩く・振り向く・笑う。自然体の仕草が、美しい景色と溶け合っていきました。






鶴翔閣の前庭で集合写真を。
木の香り、やわらかな風、みんなの笑い声。
自然に肩が触れ合う距離で並んでいただきました。
「お父さん、少し寄りましょう」「おばあちゃん、その笑顔がいちばん素敵です」
——カメラマンの優しい声かけに、表情がどんどんほぐれていきました。
春の光が頬に当たって、笑顔がきらり。
写真の中に“ぬくもりの空気”がそのまま残りました。


紅差しの儀 — 「娘」から「花嫁」へ、ぬくもりで結ぶ一筆
お仕度の仕上げに、新婦のお母さまから口紅を一筆。
鶴翔閣の静かな一室、春の光がやわらかく頬を照らします。
言葉少なに、でも十分すぎるほどの温度が伝わります。
紅がのった瞬間、“娘”の表情から“花嫁”の凛とした光へ。


続いて新郎へ——お母さまが羽織をそっと肩に。
襟を整える手つきは、幼い頃に上着を着せてくれたあの日の延長線。
背中に手を添えて「いってらっしゃい」。
新郎の姿勢が少しだけ凛と伸び、家族の歴史にもう一章が加わります。
ふたりの“仕上げ”を、それぞれのお母さまが担う——
その並びは、家と家が結ばれる今日を象徴する、やさしく力強いシーンとなりました。


温かな陽ざしの中、挙式がスタート。
おふたりの言葉でゲストの皆様に感謝を伝えました。
先に新郎が一礼して入場、続いて新婦。並んだ瞬間、会場の空気がやわらぐ。
はじめて貸切の結婚式に参列するゲストも多かったけれど、だからこそ“ふたりと大切な人たちしかいない空間”の特別さが際立ちました。
静けさ、木の香り、鳥のさえずり。祝福の拍手が鶴翔閣に柔らかく響きます。








披露宴では、旬の食材をふんだんに用いた上質な和会席で、ゲストを心からおもてなし。
目にも美しい繊細な盛り付けと、一品一品に込められた丁寧な手仕事に、会場のあちらこちらから思わず感嘆の声が漏れました。
お椀からふわりと立ちのぼる出汁の香り。
口に運ぶたび、やさしく広がる旨みと季節の余韻──。
味わい深い料理の数々が、祝宴のひとときをより豊かに、そして記憶に残るものへと彩っていきました。
「本当に美味しかった」
大切なゲストから贈られたその笑顔と言葉こそ、おふたりにとって何よりの喜び。
心尽くしのおもてなしが、感謝と祝福の想いを静かに結び、あたたかな余韻を残しました。









新婦のエスコートは二人の弟さま。
大人になってから手をつなぐって、なんだか気恥ずかしい
——でも、指先が触れた途端、あの頃の公園や日曜日の昼下がり、家族で囲んだ食卓の景色が一度に戻ってくる。
三人の歩幅がそろうたび、温かい拍手が溢れます。
続いて新郎は、二人のお姉さまと。
子どもの頃みたいに、真ん中を歩く弟を左右からやさしくエスコート。
新郎の表情は少し照れ、でも誇らしい
——頼ってきた背中と、支えてきた手の記憶が、今日の歩幅でぴたりと重なる。
言葉はいらない“ありがとう”が、ちゃんと届いていました。





お色直しで選ばれたのは、繊細なレースが印象的なクラシックドレスと、モスグリーンのタキシード。
その絶妙なトーンとミニマルなスタイリングから、ふたりの美意識とセンスが伝わってきます。
鶴翔閣の蔵前でのショットも、目にした瞬間に思わず息をのむ存在感。
鶴翔閣は和も洋も映える場所。
和装の凛に続く、洋装のエレガンス。









披露宴のあと、大切な人たちをお見送り。
1日1組貸切だからこそ、どこにも慌ただしさはありません。
おふたりは入口に並び、ひとりずつ目を合わせて、言葉を手渡すみたいに。
「今日は来てくれてありがとう。」
「本当にきれい!末永くお幸せに」
名残惜しさの中に、心地よい満足が静かに満ちていく。
あたたかい『またね』の言葉と心の通ったありがとう。
この特別な日の締めくくりにふさわしい送賓でした。


三溪園・鶴翔閣では、送賓のあとにもう一度だけ撮影の時間を。
美しい緑と建物、そのどちらにも調和するふたりの立ち姿は、まるで絵画の一場面。
大きくポーズを取らなくてもいい。ただ寄り添い、同じ方向を見つめるだけで、
鶴翔閣の静けさが物語の余白を満たしてくれます。



おふたりの“やりたい”という想いに、プランナーは最後の瞬間まで誠実に寄り添い続けてくれた。
その支えに、新婦は穏やかな笑顔で言葉を添えます。
「こうすればよかった、と思うことがひとつもない。
本当に、あの結婚式でよかったです」
「とても親身に寄り添ってくださって、ここで挙げられて本当によかったと思います」
貸切という安心の中で、名前を呼び合いながら伝える“ありがとう”の言葉が、何度もあたたかく会場を包み込みました。
新郎の言葉が、その一日を静かにまとめます。
「ゲストとの距離が近く、たくさん歓談できたのが嬉しかったです。
四季折々の美しさを感じられる庭園を歩いてもらえたことも、特別な思い出になりました」
三溪園・鶴翔閣という舞台は、“美味しいおもてなし”で心を満たし、家族と大切な人たちとの絆をやわらかく結んでくれた。
豊かな自然と穏やかな時間に包まれながら、おふたりの新しい人生が、この場所から静かに歩み始めました。