REPORTお客様の声

ゲストを迎える玄関先には、新婦様が幼い頃から大切にされていた思い出の振袖を。
季節を映すような淡い芍薬が、壺にふんわりと生けられ、柔らかな彩りを添えました。

どこか懐かしく、品のある佇まいは、
この結婚式が“ふたりだけのもの”であると同時に、
ご家族との時間のつながりの上にあることを、そっと語っているようでした。

お支度のシーンから撮影タイム。

柔らかな朝の光が障子越しに差し込み、
髪を整える仕草や、鏡越しの表情までもが、美しい時間の流れとして記録されていきました。

木の温もりが、撮影そのものに余白を与えてくれる。
そのゆったりとした空気感があるからこそ、作り込まれた表情ではなく
ふたりの自然体のままを、ゆったりと写真に残していくことができるのです。

お支度が整ったあとは、まず鶴翔閣の館内から撮影からスタート。
畳の香り、障子越しのやわらかな光――
この場所に息づく時間の重なりが、おふたりの晴れ姿をより美しく引き立ててくれます。

歩みを進めるごとに、背景が移ろうのも文化財建築ならではの魅力。
木の温もりに包まれながら、ふたりらしい穏やかな表情を、一枚ずつ丁寧に記録していきます。

おふたりの歩みが、広がる庭園にそっと溶け込んでいくように。
春の柔らかな光に包まれた三溪園の中で、ロケーションフォトがゆっくりと始まります。

咲きはじめた花々、揺れる枝葉、水面に映る空の色。
自然と歴史が織りなすこの景色は、ただ写真を残す以上の体験に。

馴染みのある場所で晴れ姿を撮ることができたこのひとときは、
きっとおふたりにとって、これからも何度でも思い出したくなる記憶の一枚に。

鮮やかな色打掛に映える白の胡蝶蘭をあしらった気品ある髪飾り。
凛とした佇まいに、柔らかな華やぎを添え、
新婦様の美しさをより一層引き立てる存在となっていました。

シンプルでありながらも存在感のあるその一輪は、
和装の伝統と現代的なセンスが調和した、洗練された和婚スタイルにぴったりの選択でした。

ご家族、ご友人、おふたりの人生をそっと支えてきてくださった皆様に見守られながら、
感謝と誓いを言葉にのせて届ける人前式。

形式にとらわれず、大切な人たちの目の前で想いを交わすこのスタイルは、
静かながらも心に深く響く、あたたかな時間となりました。

歴史ある鶴翔閣の和の空間に流れるやわらかな空気感が、
その誓いをより一層、真っ直ぐに引き立ててくれます。

披露宴の時間は、終始ゆるやかであたたかく。
ゲストとの距離が近いこの空間では、会話や笑顔が自然と生まれていきます。

乾杯のあとには、それぞれのテーブルに足を運びながら、
ふたりの歩みを振り返るような会話が交わされていました。

歴史ある会場でありながら、堅苦しさのない、
心地よく親密な空気に包まれたひとときとなりました。

三溪園ならではの「鏡開き」
歴史ある和の空間に、威勢の良い掛け声が響くと、ゲストの表情にも自然と笑顔が広がりました。

おふたりが木槌を振るって酒樽を開くその瞬間には、
「新しい門出を皆で祝う」そんな一体感が会場に満ちあふれ、
和やかで心温まる時間が生まれました。

披露宴のおもてなしには、政財界の賓客をもてなしてきた一見さんお断りの格式高い料亭の味をふるまい、特別な一日にふさわしい、格別のひとときを演出。

ふだんはなかなか味わうことのできない格式ある和会席を、この日はふたりのために特別にご用意。
吟味された旬の食材、繊細な技、器の美しさに至るまで、すべてにおいて“本物”にこだわったお料理に、ゲストからは驚きと感嘆の声が上がりました。

「こんなに美味しい料理は初めて」と語る声や、器を手に取って眺める姿──
ただ食べるだけでなく、五感で楽しむおもてなしが、ふたりからゲストへの心遣いとしてしっかりと伝わる時間となりました。

四季折々の恵みを活かした和会席は、日本ならではの季節の移ろいを感じさせてくれます。

味わいはもちろん、彩り、香り、器の美しさまでもが計算された五感で堪能するおもてなし。

この日は、海外から駆けつけてくださったゲストも多く、国籍や文化を超えて多くの祝福が集まった特別な一日。
歴史ある会場の落ち着いた雰囲気と、広々とした空間だからこそ、どの世代の方にも安心してお過ごしいただけました。

一日を通して感じられたのは、肩肘張らない、あたたかくアットホームな空気感。
言葉が異なっても、笑顔や料理、ふたりのおもてなしの心がしっかりと伝わり、自然と会話や笑顔があふれました。

まるで家族のように、みんなでひとつの時間を共有できたこの一日が、
おふたりにとっても、そしてゲストにとっても忘れられない思い出となりました。

披露宴の余韻が残る中、ゲストをひとりひとり丁寧にお見送り。
1日1組限定貸切だからこそ叶う、ゆったりとした送賓の時間は、おふたりにとっても大切な節目となりました。

そしてその後は、ふたりだけで過ごすもう一度の撮影タイム。
夕暮れに包まれた庭園や、静けさを取り戻した会場を背景にした写真は、
挙式や披露宴とはまた違う、落ち着いた表情や自然な笑顔を引き出してくれました。

その中の一枚は、見るたびにその日の空気や想いがよみがえるような、
「いつまでも見返したくなる」特別な一枚として、ふたりの宝物になったそうです。

かけがえのない人たちと、心からゆっくりと笑い合い、語り合い、感謝を伝える一日。
それが叶ったのは、この場所が1日1組限定の貸切だからこそ。

時間に追われることなく、おふたりのペースで進められる進行。
どの瞬間も妥協せず、丁寧に積み重ねていける贅沢な空間。
そして、式のはじまりからおひらきのあとまで、すべてが“ふたりだけのもの”として紡がれていく特別な時間。

「この場所を選んでよかった」──
そう感じられる結婚式が、ここにはあります。